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コンビニエンスストアなどを利用中に掲げるパネル=千葉市消防局提供

 千葉市消防局は、救急隊員が連続して出動して消防署に長時間戻れない際に、コンビニエンスストアに立ち寄って軽食や飲料水を購入することを認めることにした。11月1日から運用を始める。

 救急隊員の労務負担を軽減するためで、救急搬送を終えた隊員が水分補給やトイレ利用でコンビニに立ち寄れるようにする。コンビニなどで駐車中は、事件・事故への対応中でないことを示すため、救急車のフロントガラスなど見えやすい場所に「食事・水分補給 コンビニ、病院内売店利用中」と書かれたA4サイズのパネルを掲げる。

 市内の救急隊は27隊で、救急車に乗務する隊員は322人(4月現在)いる。市内の救急出動件数は昨年は過去最多の6万9155件にのぼり、1日あたりの平均出動件数は189.5件だった。救急隊の1勤務(午前8時半~翌日午前8時45分)あたりの平均活動時間は昨年は11時間21分で、中には16時間以上連続で出動した隊員もいた。

 他市では長時間連続で出動した救急車が横転する事故なども起きており、千葉市消防局は「救急隊員の心身の疲労を軽減するためで、市民のみなさんにはご理解をお願いします」としている。(前田基行)

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